2021年度後期授業「西洋美術史実地研修2」 美術館見学に行ってきました
第1回研修(10月9日)では、群馬県立近代美術館を見学しました。
同美術館には、群馬ゆかりの作家たちのコレクションのほか、ルノワール、モネ、ピカソなど西洋近代美術の作品も数多く所蔵されています。
エントランスホールにてザッキンの作品とともに
シアタールームでの学芸員によるレクチャー
最初に、学芸員の佐藤聖子さんから、美術館の沿革や建物、運営、展示方法、またコレクション作品や企画展示についてレクチャーをしていただきました。本授業は、学芸員課程の実習科目でもあるため、西洋美術史のみならず、博物館施設の運営実態について学ぶことも授業の目的となっています。
ルオーやモロー、モネなどの絵画を鑑賞
レクチャーの後は、「日本と西洋の近代美術 III」を中心に作品を鑑賞しました。その展示室は、日本と西洋の絵画が相対するように展示されているのが特徴です。作品保護のため展示機会の少ないモロー《救済される聖セバスティアヌス》が展示されているとレクチャーでうかがい、じっくりと眺める学生たちの姿が見られました。
企画展示「関東南画のゆくえ 江戸と上毛を彩る画人たち」も見学し、中国などの影響を受けながら日本で独自に発展した「南画」や、群馬における「関東南画」の作品について学びました。南画には、西洋絵画の表現が取り入れられている作品もあります。
群馬県立近代美術館の職員の方々による細やかなご配慮やサポートのもと、第1回実地研修は無事に終了しました。職員の皆さま、どうもありがとうございました。
今年度も沙巴体育感染拡大防止のため、県内美術館のみの見学となります。都内への見学が難しい状況なのは残念なことですが、本学が所在する群馬県にある美術館?博物館の素晴らしさを再認識できる良い機会であると捉えています。