2019年7月30日
イベント
県民公開授業「国際理解と平和~大使リレー講座~(講師:安田菜津紀氏)」が開催されました。
令和元年7月16日、本学公開授業である「国際理解と平和~大使リレー講座」の第7回目の授業が開催され、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏にご講義いただきました。
講義は、「写真で伝える仕事 災害、紛争の現場から」をテーマとして行われ、フォトジャーナリストになろうと思った高校生の時にカンボジアへ行った出来事からはじまり、グアテマラ、シリア、陸前高田市の話をしていただきました。
紛争地のシリアでは、多くの人に「自分たちのことを本当に苦しめてきたことは何か知ってる?それは自分たちの上に爆弾を落としてくる勢力ではなくて、イスラム国のような過激派の勢力でもなくて、これだけのことが起きているのに世界は自分たちのことを無視している。世界は自分たちに関心を寄せていない。その感覚がじわじわと自分たちのことを追い詰めている」と言われたそうです。
安田氏はつらい写真を撮る時に気をつけることとして、私たちには締め切りがないので、相手には「今話さなくてもいいです。数日後でも1ヶ月後でも5年後でも、もし話したい、伝えたいことがあったら、その時に聞かせてください。」と話すそうです。
私たちは「待つ」ことができるので相手のペースに自分があわせる。心の扉を無理矢理こじ開けないことを心がけていると、お話いただきました。
授業の様子
学生の質問を聞く安田氏
左:安田菜津紀氏 右:小林良江学長